フェスで観るももクロの何がそんなに良いの?
千葉県は蘇我にて開催される音楽フェスJAPAN JAM2019のDay1に行ってきた。
虚しくなるほど広いこの世界にたった4人しかいない私の推しアイドル、ももいろクローバーZが出演するからだ。
フェスのももクロのステージは、ももクロファンの一部に熱狂的なジャンキーを持つ。私もJAPAN JAMのももクロのステージがやっぱり好きだったのでブログを書く。この間春の一大事のブログを書いたばかりで無学の言語畑が回復してないけれど、やはり感動したものは書いておきたい。
開演前。バンドメンバーが豪華だ。
出演時間前のサウンドチェックにて JAMの『そばかす』ギターイントロが本家のギタリストTAKUYAの演奏で聴けてしまう異常さで、音楽家に明るくない私もそのことを実感する。
馴染みのダウンタウンももクロバンドが登場するだけで我々ももクロファンは歓声をあげるので、ファンではない方の「メンバーも登場してないのに…!?」というドッキリを食らったようなリアクションにニヤけてしまう。
しかもこの日はメンバーのマイクテストが観客エリアに聴こえるサービス付きだった。
メンバーの発声を聴いたら、百田さんのマイクテストのビブラートを聴いたら、 この人達が本物だということがすぐにわかってもらえたのではないだろうか。
ステージ左右のビジョンが切り替わる。
「Next Artist...ももいろクローバーZ」
ももクロの名前が表示され、会場には一層大きい、怒号にも近い声援が上がる。合戦が始まる。
ロックフェスにおけるももクロのovertureはもう名物扱いしてもいいのではないだろうか。
出囃子で客席がこんなに荒ぶるアーティストを私は他に見たことない。
ももいろクローバーZ、登場。
私の体温が42度くらいまで上がる。
ステージに表れた4人は横並びに立つ。
曲は始まらない。
リーダー百田さんがマイクを口に近づける。
煽りだ。御大将は会場にいるロキノンファンを煽る気だ。
「好きでもないもの観に来てるんじゃねぇ!!
ここに来たからにはどうなるかわかってるだろうな…
ここにいる全員、アイドル地獄に生き埋めにしてあげるっ
…地獄に落ちろーーー!!」
爆風のようにファンの歓声が湧き上がる。
ぞぞぞと鳥肌が立ち、口角が上がる。
堕ちろと言われたのに私達ファンの気持ちは天高く上ってしまった。
古今東西、2013年のオズフェスから2014年レディガガOA、2017年RIJFまで、百田夏菜子が檄を飛ばした戦いで我が軍は無敗である。
強気にオラオラ煽るのかと思ったら「生き埋めにしてあげる」の言い方が可愛すぎるだろ(言語変換システムがショートする音)。
そして「地獄に落ちろーー!!」から間を置かず、今のももクロ楽曲の中で最もクレイジーな自己紹介楽曲がかかる。『あんた飛ばしすぎ』(以下、あんとば)だ。
クレイジーさはMVを観るだけでも伝わると思う。
『あんた飛ばしすぎ』Music Video
盛り上がる一曲目、では済まされない。
メンバー紹介を兼ねながらロックファンのアジトの扉を蹴破りマシンガンを乱射するハリウッドアクション映画のオープニングのようなスタート。
ももクロはアクションスターだ。
昨年の夏フェス氣志團万博にてthe GazettEのバンギャの方に「(バンギャの)才能がある」と言わしめた高城れにさんのヘドバンも健在であった。
「「ちょっと!あんた!
と!ば!し!す!ぎ!」」
と、曲が終わってすぐにあーりんこと佐々木彩夏さんの煽りが入る。
2曲目はももクロ随一の振りコピナンバー『Chai Maxx』だ。
この曲は唯一公式で振りコピ動画がYouTubeにUPされていて、みんなで踊るのがバカ楽しいのでみんなで踊ろう。サビはドリフだ。
【みんなも踊っ】ももクロ本人が「Chai Maxx」踊ってみた。【Chai Maxx】
しかしながら依然として飛ばしすぎである。
『あんた飛ばしすぎ』は熱湯風呂での「絶対押すな」だ。衣装がかわいい(遅れてやってくる視覚情報)。
「まって!ピンクの子かわいい…!」
曲が終わると後ろにいるフェス女子の一人が叫ぶ。返事をしそうになるがそんな暇はなかった。
3曲目のイントロがかかった時点で歓声がさらに一際大きくなる。
『いくぜっ怪盗少女』ももクロを見るならこれを一緒に踊りたいって人が日本に8000万人いる。
みんなで叫ぼう、歌おう、踊ろう。
みんなで「あーりんわっしょい」して彼女の乗る神輿を担ぎたい(神輿の見え方には個人差があります)。
我々既存ファンの真似をするようにコールや振りコピをしてくれるロックファンに気が付く度にウィンクをしたかったしビールを奢りたい。
『怪盗』が終わるとMCだ。
「私達のこと初めて観る人ー!」のくだりから
佐「あーりんでーす!」
3人「いやグループの宣伝をしろよ」
などとふざけてて笑ってしまう。
今のももクロ4人はファン以外を大量に巻き込んだ大勝負の舞台でも普通にジョークが飛び交う。スターだ。
次の曲は新曲、『The Diamond Four』
5/17に発売される5thアルバムのリード曲はラップナンバーだ。サビのキャッチーさとグルーヴ感が超Cool あとももクロラップ上手い…
百田さん滑舌いいし可愛くラップできるしTheアイドルラップ。そもそも本人がパンチラインメーカーだからどんどん歌い込んで聴衆を引き込んでほしい。
玉井さんは緩急のつけ方が上手で、音に引っ張られずに言葉が伝わりやすい。
高城さんは言葉の流し方が頭一つ抜けてるのでパーカッション的で言葉遊び的なリリックが誰よりハマる。
佐々木さんは破裂音を中心に言葉のアクセントが独特で聴き心地の良さ飛び抜けてる。あーりんラップは彼女にしかできない歌い回し。
この曲を野外フェスで聴いて縦揺れや横揺れする楽しさが想像以上だった。あと、ももクロさん達が「初披露の楽曲を…」と煽るので、完全に音源ごと初披露の新曲だと思ったファンじゃない方が「こいつら(モノノフ達)なんでもう踊れるの!?」と思ったと思う。ぜひMVを観てほしい。
『The Diamond Four』が終わると、
次は今やフェスのももクロ定番のサークル曲、
『ココ☆ナツ』だ。
サビでサークルを作って回るこの曲は、
普通のサークルだと思って迂闊に参加するとサビの真ん中で逆回転が始まるので未経験のライブキッズの皆さんは心底驚いたと思う。
昨今のライブバージョンだと落ちサビに入る瞬間に演奏およびメンバーの動きが止まる『ココ☆ナツ・ザ・ワールド』が発動される。
ここは逆フラッシュモブみたいに全員静止するのが通だ(通とは)。
「ピンクの子かわいい!」と言っていた後ろの女の子がいつの間にか「あーりんかわいい!!」と言っている。そう、あーりんはかわいい。
この曲が終わる頃の私は開演からの怒涛のアップナンバーに続いてサークルで目まで廻ってしまい完全にキマッていた。
「ももクロ楽しい」でしか会話できないモンスターの誕生である。
ももクロ楽しい(簡単なMC挟んで最後のブロックの曲が始まる)。
ももクロ楽しい!!(次の曲は『全力少女』だ!!)
『全力少女』はZがつく以前に発売されたシングルのカップリング曲でありながらももクロ楽曲の人気投票をすると必ずと言っていいほどランキング上位にくい込む、不思議で根強い人気のある曲だ。カップリング曲であるためオフィシャルのMVがないことが口惜しい。
最後の最後で「もっとファンではないみんなに聴いてほしい」「我々ファンのギアがもう一段上がる」曲がきた(彼女達の煽りでそう思ったが実はこの後もう一曲続けて披露される)。
「願いを叶えて四葉のクローバー」
ももクロが6人グループだった時にリリースされたこの曲のこの詞は今、4人になった彼女達を"推し"として生きる私にとって極めてリアルな言葉になっている。
蘇我を揺らした四葉のクローバーの奏でる旋律が、見せてくれる光景が、いつまでも描かれ続けてほしい、という願いだ。
ももクロは嗜好品的なコンテンツを逸脱し、願いを託すほど好きになってもいい推しだ。それだけのアイドルだ。この日のステージで彼女達から、あるいは私達からでもそんな感覚が何人かにでも、伝われ!!伝わってろ!!
この後駄目押しで、これまた長期にわたる人気曲『DNA狂詩曲』が歌われるのだが、私には完全に楽しいのオーバーキルで記憶がトンでしまっている。ここだけは他の人に聞いてほしい。
安定の欠陥レポである。
しかしながら、輝きが一定の限度を超えた推しのステージはただ眩しい光源になる。
私達は夢中という言葉の中に全てを置いて帰ってきてしまうのだ。眩しくて正しく認識できない。そして私達はその体験がしたくて現場にいくんだ。仕方ないじゃないか(開き直り)。
推しが光り輝く時間は文字通り光速の体感で過ぎ去っていく。
ももクロが今年もロックフェスで最高のステージを見せてくれたことに、私は泣きたいのか笑いたいのか叫びたいのかわからない顔でSKY STAGEを後にする。周りの人には竹中直人のモノマネに見えていたかもしれない。怒ってこそいなかったけど。
書き散らかしてしまったのでここで締める。
私の推しは最高だ。
これはももクロ沼にハマっていつからか揺るぎないものとして私の中に在り続けていて、
彼女達の応援なんて、私のエゴとして突き詰めてしまえば極論、それを再確認する作業でしかないのかもしれない。
「な!言ったろ!!やっぱり私の推しは最高なんだよ!!!」
と、誰にいうわけでもなく胸を張って誇れる瞬間に私のファンとしてのエクスタシーがある。
そういう癖を持つオタクにとって、不特定多数のファンではない人々にももクロを観てもらえ、そして評価してもらえる可能性のある音楽フェスの現場は戦場であり楽園なのだ。
非ファンの第三者的視点がももクロを認め、好きになったその瞬間に私達の勝利がある。優勝があるのだ。そこに当事者として居合わせることができるのが現場だ。だからフェスは素晴らしいんだ。
勝利という言葉にちなんで、こと私の推しに話を戻せば、ももクロは絶対に負けないアーティストた。
自分達が楽しませる相手を一切限定しない。
歴戦のファンであるとか、初見であるとか、そんなことは関係なく"楽しい"に連れて行ってしまう。
そんな彼女達のライブを観られるのが本っ当に幸せなので、私はフェスに限らずももクロのライブに行くことそのものをやめられない。
以上、中毒者の余韻だ。
フェス日焼けをさすりながらG.Wが終わる。
平成最後のももクロコンサートに行ってきた
安い酒は翌朝に残る。
ももいろクローバーZ 春の一大事2019in黒部に2日間参戦してきた。水が良いから日本酒が美味しい。
ももクロのライブスケジュールにはその年の軸となる3回のライブがある。
夏の『バカ騒ぎ』
冬の『ももいろクリスマス』
そして『春の一大事』だ。
春の一大事は、2年前に元メンバー有安杏果さんがPR大使となった埼玉県富士見市での開催をきっかけに、
本来ライブ会場ではない地方都市を開催場所とし、その地域にお祭りのような町興し的一大事を巻き起こす、というコンセプトでライブが行われている。
「あなたの町で、2日間で3万人を県外から動員するイベントの場所を貸してくれませんか、経済効果ありますよ」という文句で開催されるライブイベントなのである。
今日はこの革新的なイベント体制を作り上げたももクロ運営の苦悩とアイデア、今回のライブが地方経済の活性化にどれほどの効果をもたらしたのかを検証し記事にする…なんてことはその分野の専門家の人とか、そろばんを習っていた人とか、そういう頭の良い人がやってほしい。
今日も私はただ推しの現場に行って好きだったこと、楽しかったものを無秩序に並べてダラダラと話したい。
ももクロ春の大箱ライブ、『春の一大事』が良かったので聞いてくれ見てくれ知ってくれ。
今年も春の一大事は2Days開催だ。
私は2日間とも参戦できたけれど、今日は主に初日の時間軸に沿って書いていく。
1.開演前
東京駅から新幹線でおよそ2時間半。
会場の最寄、黒部宇奈月駅に降り立った私は前日に興奮して眠れなくなり部屋の片付けなどを始めてしまい寝不足だった。
黒部宇奈月駅から会場となる宮野運動公園までは徒歩で1.5km。睡眠不足の東京不健康人間が辿り着けるわけがない。絶望だ。
しかし、駅から会場までの1.5kmには、およそ200mおきにももクロメンバーのイラストと「あと900m、ゆっくり行こうね」などとコメントの書かれた看板が設置されていた。ももクロのイラストが虚無の畦道を歩く私を優しく導いてくれるのだ。
イラストは決して精巧なものではなく、イラスト屋さんの素材を丁寧にしたくらいのものだ(失礼)。
しかし我らが推しアイドルももいろクローバーZは自らの纏う色だけでファンの寝不足による倦怠感など簡単に吹き飛ばす。絵で十分なのだ。
もしもここにももクロを好きじゃないのにこの記事を読んでくれている人がいたら、ももクロファンが特定の4色が並んでいるのを見るだけで興奮しているのを見てもそっとしておいてあげてほしい。
みんなも1000万円は大好きだと思うけど、
1000万円を構成する要素のたった0.1%を手に入れるだけでテンションが上がるだろう。
推しアイドルの担当カラーは推しを構成する要素のほんの0.1%でしかないかもしれないけど、私達はそこに1万円の喜びを感じ、現実の一万円をいとも簡単に支払ったりするのだ。
だからこの日も、私達は簡易な推しのイラストが書かれた看板に導かれるまま万里を歩く。
推しの絵を眺めながらこんなくだらない話をしていれば1.5kmなどあっという間だ。辿り着けない奴なんていないだろ。
2つに分かれた入場待機エリアでは、地元富山の名物B級グルメであるブラックラーメン、イノシシステーキ、富山カレーなどの屋台が出店され、場外特設ステージではお笑い芸人やアイドルのライブが行われている。
私はももクロライブのお祭りのような賑やかさが大好きだ(現実の祭りには殆ど行かない友達が少ないから)。コラボ商品を買いコラボメニューを貪る。
ちなみに今回のライブで販売されていたももクロ関連商品で一番好きだったのは「れにちゃんと握手した手でさばいたイノシシ肉」だ。くだらないし多分めちゃくちゃ売れたと思う。
さぁ腹を満たしトイレで用を足したら推しに会いに行こう。尿意と便意はスタンディングライブの敵だ。睡魔は死んだ。
2.開演
睡魔の亡骸を黒部の地に埋葬した私は少し時間を押した15時15分、無事に開演時間を迎える。
黒部市の紹介VTRの後、ステージには黒部市市長、東近江市市長、富士見市市長が登場し、オープニングセレモニーを執り行う。どうやら挨拶する歴代開催地の市長が開催ごとに増えていくシステムなので数十年後にはDay1の曲目は全て市長挨拶になる。
とかく「去年の開催地から今年の開催地にバトンをつなぐ」というセレモニーに一昨年の開催地、富士見市市長の星野氏が堂々登場して元気いっぱいの挨拶をはじめたのは笑ってしまった。これからも毎年来てくれ。
市長達がステージを降り、ももクロさん達のオープニング映像が流れだ後は恒例のOvertureだ。韻を踏むなら生後2ヶ月から高齢のお婆ちゃんまでぶち上がるももクロ登場曲。
オープニング映像の高城さんの笑顔の練習(「イチ、ニ、イチ、ニ」の声に合わせて2で両の人差し指を頬に当て首を傾げて笑う女神の所業)のかわいさの余韻に浸る暇も与えられず私達はももクロのライブの非日常に引き込まれる。
Overtureが終わり、息を飲んで本人の登場を待つ長い一瞬。曲がかかる。
「もしも、地球が回ることをやめたなら」
流れ始めた台詞は彼女達の声。しかしオケだ。
この曲は『イマジネーション』…!
私の心臓が大きくトクンと脈打つ。
振り付けかわいい歌詞かわいい歌声かわいいの3拍子揃った、ももクロのアイドル火力が最大に高められる曲。ももクロのアイドル曲だ。
アイドルはすごいんだ。みんなももクロでそれを感じてくれ。
側にいけばたちまち呼吸ができなくなる。
指先が触れ合うだけで空も飛べる。
どんな宇宙理論も軽々越えられる。
夢の中のPrinceに向かってそんなことを歌う曲中の姫は、目の前の推しアイドルを愛する私達に同期する。
会場にいた全てのおじさんは魔女の呪いが解けてプリンセスに戻っていく。
もう一度書く。ももクロのアイドルとしての火力を知りたければ『イマジネーション』だ。
ももクロ春の一大事2019はスタートした。
3曲目で歌った『吼えろ』も観てくれ。
この曲は全国の私にアンケートを取った「今、音源じゃなくライブを聴いてほしいももクロ曲ランキング」の第1位の一曲だ。
「ゆけ ゆけ 海を越えて 未来に届くまで 吼えろ」
イントロで百田さんが最後の「吼えろ」を力一杯にロングトーンしながら拳を突き上げる。この様があまりに格好良いことからこの曲は2018年以降のももクロライブの定番曲になりつつある。
この日は、全てのエネルギーを振り絞るように"吼える"百田さんの歌声が彼女自身の身体、そして突き上げた拳を震わせる姿がモニターに映ったのだけど、これが巻頭カラー見開き1ページ漫画すぎて私は死んだ。震えていたのは私だったのかもしれない。
「吼えろの歌い出しの百田夏菜子の拳」
これだけ覚えて帰ってほしい。
子供向けアニメエンディング曲として編曲されたことが惜しくなる良曲『HERO』は素晴らしかったし、『行く春来る春』は旋律の切なさと歌詞の日本語の美しさでライブの度に絶対に私の胸を締め付ける。
ちなみに『行く春来る春』では百田夏菜子大好きももクロこと玉井詩織さんが「アウトロで百田夏菜子に抱きつく」を都道府県ツアーで繰り返すことで既成事実を作りこの曲を「玉井詩織がアウトロで百田夏菜子に抱きつく曲」にした逸話があまりに有名。
そして一年ぶりに披露されたももクロの人気干され曲『チントンシャン』だ。
カップリング曲すらライブ定番曲にガンガン化けるももクロ楽曲群に度々現れる「人気なのに全然ライブでやらない曲」だ。
歌詞がバカでめっちゃ楽しいのでもっとやればいいのにと思う。
という語彙の貧しい感想しか出てこなくなるようなこの曲は、意味を考えずに楽しめるももクロ色の強い『バカ曲』だ。
考察も理解もいらない。
ライブでももクロが「チントンシャン」と歌ったらジャンプだ。
偏見も差別もいらない。
ももクロが歌って踊って、私達は一緒にジャンプするとそれだけで楽しくなる。
ちなみにこの曲で手足を広げてジャンプするももクロは全員めっちゃかわいいし姪にしてお小遣いを頻繁に払いたい。
お小遣いを払いたいといえば(話下手くそ)、地元地域の小学生と一緒に歌った仏桑花も無形文化遺産だった。
子供とももクロが一緒に歌う姿には明るい未来しか見えなくて眩しい。
仏桑花は、「旅立つ娘が両親への感謝を贈る歌」だ。
地元小学生を同伴した彼らのご両親は、彼らとももクロの合唱を聴いていつか訪れるそんな日に想いを馳せたのではないだろうか。
ステージの真ん中で歌う自分の娘、のように愛おしい自分の推し達を見守る、彼女達とは個人的な関係を一切持たないただのファンである私も、近い将来訪れるであろうそんな日を青空に描いて目を細める。
多くの子供達と一緒にこの歌が歌われることで、自分の推しを娘のように愛でて案じてしまう気持ちは何割り増しにもなった。
推しアイドルには絶対に幸せになってほしい。
推しもプロのアイドルである前にひとりの人間なので、どんな道を選んでもいいし間違えてもいいけど、最後には絶対に幸せになってほしいし、その輝かしい人生譚の1ページには私達の最高のアイドルであったことが描かれていてほしい。その背景を描くインクの一滴に私達がいられたら本望だ。
ライブの感想が推しの幸福を願う話にスライドしてしまうのはオタク語りで陥りがちな脱線だ、許してほしい。気がつけばセットリストの順番すら無視してる。
ももクロはMCもめっちゃ面白いしくだらない。
リーダーの広いおでこが眩しくて額を向けられた人が倒れる、という即興茶番に付き合わされる。楽しい。この日の百田さんステージの上ではしゃぎまくってて好きがニトログリセリンした。
あーりんの口が悪い。客席やメンバーに「うるせぇ!」とか普通に言う。あーりんの『口悪い』は言われた相手が傷つかない口調や雰囲気やタイミングで言うので面白いし、そんか口の悪いあーりんに必ず入る高城さんの「ステージ上だよ!」という、決して口の悪さをフォローしきらないツッコミに笑ってしまう。
高城さんは他のメンバーが喋ってる時に目に付いたファンにウィンクしたり投げキッスしたり見つめ続けたりするから観客席の奇声が止まらない。天使の笑顔で小悪魔の行い。
玉井さん「じおりぃぃぃぃ!!!!」みたいなダミ声が聞こえてないから最高。顔小さい足長いイケメン。2日目に普段サバサバとあしらいがちな高城さんに対して突然キスするものだからパニックになったし数万人が左胸を抑えて召された。ももクロで一番ジャニーズ。
ももクロは四人とも可愛格好良面白い。
四人の絶妙なバランスが織りなす音楽が鳴り響くももクロライブは美しく心を揺さぶる。で、アンコール後に一番観客席が盛り上がった曲がこの曲、『だってあーりんなんだもーん☆』だ。
ソロ!!
無秩序すぎる。ずるい強い。
この曲はももクロのリーサルウェポン。ラーメン界のニンニク。ラチェット&クランクのランチャーNo.8。三国志で言えば呂布。
平成に生まれた万のアイドル楽曲で最もライブが盛り上がる曲の一つだ。
しかもこの曲が『走れ!』とも『nerve』とも『初恋サイダー』とも異なるのは、カバー不能という点だ。
オーディエンスが呼気のほとんどを「あーりん!」で占めるこの曲は他の誰でもない佐々木彩夏御大にしか扱えないのだ。佐々木彩夏の『だてあり』はソーが振り回すムジョルニアなのだ。
雷神あーりんはこの日、突如富山県黒部市に降臨した。イントロを聴いた私達は「ここで!?(セトリ、場所二つの意味)」のパニックだった。
あーりんのムジョルニアは彼女の名前と同じ音の響きの落雷を会場中に落とす。
彼女が歌い、私達が「あーりん!!!」と叫んでるとそれだけて成立するソロ曲。これは王の楽曲である。ソーの稲妻という表現が誇張ではないほど超絶盛り上がる。
ちなみに4人で歌ってたのに突如あーりんのソロ曲が始まるものだから残りのメンバー3人が「おかしいだろ!!」と野次を飛ばすものの後半は歌うあーりんに紙吹雪を降らせたりして脇役に徹するようにさせられてたのも笑ってしまった。
その後、最後の『コノウタ』『Guns N' Diamond』はももクロバンドのバンドマスターでありキーボード担当である宗本康兵氏のキーボードアレンジ(であってる?)で披露されて超オシャレだった。『Guns N' Diamond』は本当にももクロ曲の中でもトップクラスにダークで格好いいので絶対に聴いてくれ。
3.終演
4人が挨拶をはじめればいよいよライブが終わってしまう。
百田さんが「久しぶりに(ファンのみんなに)会う感じがして『おぉ久しぶりー!』みたいな気持ちになった」と話していた。
先に書いたけど、この日の百田さん本当に遊びにきた人みたいに楽しそうにライブするので本当にキラキラしておった(突然の老い)。
そして百田さんは県外から遠征してきたファンに対して「みんなで『ライブ以外は自由行動』っていう旅行してるみたいで良いですよね」とか話してて、物の見方が素敵過ぎて完全に惚れた(数億回目)。
しかしながら一頻りの寂しさを抱えながら4人の挨拶を聞いていると、彼女達がいかに「人に笑顔を与える」ということを自分たちのアイドルとしての活動理念にしているのかが言葉の端々から伝わってくる。彼女達は本気で『笑顔』で多くの人々の幸福を成そうとしてる。
大義的な話をすると重くなるのでやめておこう。とにかくももクロのライブはめちゃくちゃ笑ったし楽しかった。これはこの後、平成が終わろうとゴールデンウィークが明けようと私が寝不足だろうと無関係なのだ。
春の一大事はこれからもきっとこの地方巡業スタイルを続けていく。
ももクロを追いかけたので私にとって富山県は、最高に楽しいももクロライブの後に美味しい日本酒をたらふく飲んだ楽しい思い出のある土地になった。推しに会った余韻で酒を飲むと悪酔いしない。これ豆な。
良いライブは数年経っても残る。
あと、良い曲というのは何年経っても残るので、最後に最近公開されたももクロの良い曲を観て帰ってくれ。
The Diamond Four / ももいろクローバーZ
ももクロアジアツアー台湾が最高に良かった
推しアイドルグループ、ももいろクローバーZがアジアツアーをやるというので記念すべき1箇所目である台湾に行ってきた。
せっかく台湾に来たから、と足を運んだ台湾マッサージ屋の強烈な指圧による痛覚的余韻(揉み返し)を首とふくらはぎに感じながらこの記事を書いている。
ももクロの海外遠征は超良い。超良いんだ。
海外の非日常的なロケーションは無条件に私達のテンションを上げるし、客席の盛り上がりもライブの演出だとするなら海外ライブの観客席は
「初めてももクロを見る、あるいはももクロのライブに飢え尽くした海外ファン」
「推しのライブの為に海を渡ることも辞さない熱量の日本ファン」
という二種類の火薬のようなファンで埋め尽くされるからだ。昨夜の台湾の会場ももちろん爆発した。
爆風の中で私が見聞きした曖昧なものを記憶の限り書いていくので情報の正確性には責任を持たないが、楽しかったとかももクロ良いな、とか何か伝われば嬉しく思う。
まずはセットリストから。
M1.Z伝説-ファンファーレは止まらない-
M2.Zの誓い
M3.クローバーとダイヤモンド
M4.CONTRADICTION
M5.DNA狂詩曲
M6.MOON PRIDE
M7.走れ! ZZ ver.
M8.ニッポン笑顔百景
M9.猛烈宇宙交響曲第7楽章-無限の愛-
M10.ツヨクツヨク
M11.灰とダイヤモンド
M12.行くぜっ怪盗少女
アンコール
M13.笑一笑
M14.あの空へ向かって
会場前の入場待機列は混乱して見えた。
どうやら現地スタッフに日本語を話せる方がいないようで、整列時間を過ぎても日本から遠征してきた数百人のファンを全く誘導できないでいたからだ。
途中でチームももクロ会場警備のトップ長谷川さんが自ら日本人客に対してのアナウンスと列整理を始めなんとか問題なく入場。長谷川さんはももクロを守ること(物理)について最高役職の人なので労っていこう。これからも我らがももクロが楽しく活動できるための身辺の安全をよろしくお願いします。
列が整えば入場だ。
待機列では「日本人多いな!!」と思っていたけど、真後ろから台湾の方の話し声がして嬉しくなる。
期待と焦燥の開演待機時間はあっという間に過ぎ去り、暗転した会場にovertureのファンファーレが鳴り響く。
ももクロのovertureは戦国時代みたいな怒号のような掛け声の後に、大矛を持った大将軍ではなく可憐な4人の女の子が出てくるのがとても痛快だ。しかもその女の子4人はその熱量を全て受け止めた後、歌と踊りで熱の発生源である数百から数万の大人を思うがまま踊らせ、笑わせ、泣かせる。その様だけでもめちゃくちゃ痛快なので世界に見てほしい(見てほしい)。
ももいろクローバーZのライブが、台湾で始まる。ちなみに後ろの台湾モノノフの3人組はなぜかovertureの途中の「Are you Ready!!」(私たち日本のモノノフが言わないところ)をコールしてて笑ってしまった。面白いから独特の文化として流行らせてほしい。
1曲目2曲目の『Z伝説』、『Zの誓い』は4人になって再アレンジされた新曲。そして3曲『クローバーとダイヤモンド』は10周年ベストアルバムに収録されたももクロの軌跡と覚悟を歌った曲だ。
台湾のファンのみんなに、4人のももクロのご挨拶だ。特に3曲目、『クローバーとダイヤモンド』が素晴らしかった。
この曲は最後のサビの前に「笑顔と歌声であなたにもっと伝えたい」という歌詞に合わせて「ありがとう」と叫ぶコールが定番になりつつあるのだけど、この時は百田さんがコールアンドレスポンスよろしくマイクをこちらに差し出して耳を傾けるポーズをしてくれていたことに気がついた私は界王拳100倍のありがとうコールでそれに応える。他のメンバーやみんなもそうだったはずだ。
ももクロの覚悟と信念に対する私達ファンの感謝は少しでも届いているだろうか。またその熱が海の向こうのファンのみんなに少しでも共有できていたら嬉しいなぁ。そんなことを思いながら確変後のサンバタイムに突入。「ありがとう」コールから最後のサビまでは多幸感の重箱。この曲は本当に泣き笑い曲だ。涙しながら笑え、しかもなんかめでたくて縁起が良い。
涙と笑顔、そして縁起の良さ。それはももクロだ(名言にしたい書き方)。
3曲のパフォーマンスが終わると、彼女達が台湾のファンの方に向けて練習してきたであろう中国語を軸としたMCを挟んで次のブロックへ。
彼女達が習得してきた中国語での煽り(やはり外国語の素養のある玉井さんが長い文章に挑戦していたし、理解した単語を組み合わせて自分で新しい文章にしていたすごい)に対する歓声の上げ方や返し言葉で日本のファンか現地のファンかが露わになってるのが面白かった。『ライブ一本かけて「カイシンマー?」と聞かれて「カイシーン!」と返すことだけ覚えた。意味はまだあまりわかっていない。
MCが終わり次の曲に入ると『CONTRADICTION』の盛り上がり方は世界基準だったし、ファンになった後誰もが一度は好きになる幼稚園の先生みたいな名曲『DNA狂詩曲』で会場の火力は増すばかり。
『DNA狂詩曲』が終わった後、会場に鳴り響く
「ムーンプリズムパワー!メイクアップ!!」
で次の曲が『MOON PRIDE』であることを確信する。
この曲は美少女戦士セーラームーンのOPに使用されているだけあり国内外問わずファン以外にも知名度の高い人気曲だ。セーラームーン仕様のMVはYouTube再生回数1500万回越え(ももクロのMVの中でもトップクラス)である。
ももクロファンの私のわがままを言えばこの曲はMVがアニメ映像なのが本当にもったいなくなる程振り付けや決めポーズが格好良いし可愛い、「美少女戦士」というテーマに忠実でありながらライブにおいてもアゲ要素に溢れた神曲だ。
サビでジャンプできて盛り上がるし、「女の子」の強さやしなやかさがこんなに格好良く歌われてる曲って平成30年で他に何曲生まれましたか?って感じだ。
百田さんの落ちサビ前の「この広い宇宙で何度生まれ変わってもあなたに恋をする」はこちら側の台詞だ。この曲を観ればみんなが思うはずだ。私は何回目なのだろうか。あなたに恋をして、この話をするの。
ステージ上のももクロが美少女戦士の決めポーズで曲を終えた時、後ろにいる台湾モノノフの歓声でこの曲がアメリカツアーに引き続き海外公演においての会心の一撃になることを確信する。
しかしながら、MCを挟んで次の曲『走れ!』は海外のももクロファンにとってはMOON PRIDE以上の沸き曲のようだった。
この曲で確信したのだけど、私の後ろの台湾モノノフの三人組の一人が、まぁ曲のサビをよく歌う。
普段の国内ライブなら「お前の声聴きにライブ来たんじゃないわ!」とツッコミが入るダークグレーゾーンの声援行為だが、今日は私ではなく彼のホームなのだ。
念願の自国開催ももクロライブで、自分の好きな曲が演られる彼らの喜びを思えば、その興奮が彼女達の歌う旋律に重なってしまうことは些細なことだった。これも声量が松崎しげる程だったら話は別だが、熱唱ではなく口ずさんでしまう程度だったし無問題である。
この曲は後半のサビでちゃんと「一緒に歌ってー!」と言われるけどそれを伝えるのも野暮だ。もうあなたは一番サビから歌ってくれ。
その彼は『走れ!』に関してはコールも完璧に覚えてきていて「あーりんわっしょい!」と海を越えてあーりんの乗った神輿を一緒に担いだ時は今までにない変な種類の感動の扉が開く音がした。
私のハイテンションのピークは走れ!の加速そのままに歌われた次の『ニッポン笑顔百景』なのだけど、楽しすぎて観たものをほとんど覚えてないのが本当に悔しい。
ただこの曲で歌われる「笑おう笑おう さぁ笑いましょ」というシンプルで他意のない一節は悩みや苦悩を経て大人になるももクロ4人が歌う度に、力強さと説得力を増して深く心に刺さる。今のももクロが無邪気に「笑おう」と歌ってくれることが、私達ファンはたまらなく嬉しいのだ。
『ニッポン笑顔百景』がより心に刺さるようになったのは、続いて歌われた『ツヨクツヨク』『猛烈』を終えて(ここで小さな猛烈サークルが発生し曲の終わり頃の私の立ち位置は巨躯のあーりん推しの真後ろへ。3マス戻る)
MCを挟んで歌った『灰とダイヤモンド』のような曲が説得力を増してきたからだ。
この日の灰とダイヤモンドも最高だった。
「一緒にいない私達なんて二度と想像もできないよ」と玉井さんが歌うパートで「一緒にいない私達なんて」のところで歌詞に合わせて首を小さく横に振った百田さんを見て胸を締め付けられる。一回休み。
歌についても2018年春頃からの百田さんは音源と全く異なる歌い回しをしていて(私は今の緩急をつけた歌唱の方が楽曲理解が進んだ歌い方になっていると思う)最新の『灰とダイヤモンド』はライブでしか聴けないのだ。
この曲に限らずももクロのバラードは特にその傾向が強い。みんな足を運ぶしかない。台湾までとは言わずとも。
台湾のモノノフ諸兄も、この曲で音源や昔のライブ映像とは違う最新のももクロ、そして、最新のももクロが最高のももクロであることを感じてもらえたのではないだろうか。感じてもらえてると嬉しく思う。偉そうな言い方になってしまったけど本音だ。
本編最後の曲『いくぜっ怪盗少女』は会場全体がこの日一番の盛り上がりを感じた。私自身は『灰とダイヤモンド』の余韻に引っ張られ涙気味で踊っていたので、盛り上がっていたというより不気味だったと思う。百田夏菜子のエビ反りジャンプは日本の無形文化遺産なので世界がちゃんと拝んでくれ。日本は百田夏菜子出ずる国だ。
本編が終わりメンバーが退場すると、どこからともなく声が上がる。愛のスコール鳴り止まぬアンコール。ライブハウスのサイズはアンコールの声が揃うから気持ちが良い。
正直声を出しすぎて私の喉はバイキンマンあるいは天龍だったが、ももクロはすぐに出てきてくれた。
アンコール一曲目『笑一笑』
ここにきて台湾、中国の方に対し翻訳不要で曲名の意味が通じるメッセージ曲。両サイドのスクリーンには先ほどのセーラームーンの映像が流れたようにクレヨンしんちゃんの映画予告編が流れる。本当に映画予告編そのままで「今度はマサオが世界を救う!?」とか普通に流れてきて笑ってしまった。
新体制になった後、私達の心を最も救ってくれたのが『クローバーとダイヤモンド』と『笑一笑』だ。
今になり振り返ってみれば、海外ファンの需要が高いと思われるアニメの人気曲やライブ定番曲も披露しつつ、2018年からの最新のももクロが凝縮されたライブになっているではないか。
そして最後は『あの空へ向かって』
この曲の「世界のももクロナンバー1」コールは海外で叫ぶと特別に感慨深いものがある。
海外で歌う彼女達に向けたこのコールにはライブやメンバーを盛り上げるだけでなく、私達の願いが現実味を帯びて力強く上乗せされる。
会場に詰めかけてくれた台湾のファンのどれだけが言葉の意味をわかって叫んでくれているかはわからないけど、彼らと一緒に叫ぶことに大きな意味と喜びがあるのだ。
私はこの曲でまた、我らがももクロが少なくとも今、世界のももクロとしてステージに立っていることを再認識して胸を焦がすのだ。これが気持ち良くて海外ライブに行くくらいの気持ち良さがある(気持ち良さには個人差があります)。
最後も彼女達は今日に向けて覚えてきたであろう中国語をいっぱいに使って台湾のファンに感謝の気持ちを述べ、ニコニコと手を振り舞台袖へ去っていった。
涙を瞳の上の表面張力で支えながら退場した私は、その後行われるVIPチケット購入者イベントに参加するために再入場。
これもまた海の向こうでももクロに会いたいと願い続けた人達の夢が次々に叶っていくような世界平和の縮図イベントだった。
無茶振りをされた高城さんが突然客席に飛び込み走り抜けて戻ってくるという私達も警備長谷川さんもドキドキの一幕があったり、抽選で当たった人を対象にした写真撮影会が羨ましかったりして、とても平和なイベントだった。
最後にはメンバーが会場出口に立ってくれてお見送りまでしてくれる始末。私達はこの後地獄に落ちなければいけないのではないだろうか。
後ろから順番に退場していき、私のいる列の番が来ればあっという間。いざメンバーと対面だ。動悸だ。
私は過呼吸か無呼吸かもわからない息遣いの中、体感速度300kmで歩きながら推しである百田夏菜子さんにピントを合わせる。
そして頭に浮かんだ言葉そのままに「か、夏菜子ちゃん!頑張って!」と声をかける。お前が頑張れ。
百田さんは「うん!ありがとう!」と言ってくれた気がしたが幻聴だと思う。全ては閃光の中の出来事。夢。幻。それは台湾で見た光。青雲。
自宅のベッドで目覚めて夢オチにしなかっただけよくやった。
百田さんの左右には当然玉井さん、あーりんさん、高城さんがいたのだが、あの精神状態で時速300km(体感)で歩きながら4人全員にピントを合わせる心のキャパシティは一切残されておらず失礼をはたらいてしまった。彼女達から私は猪に見えていたと思う。
推しに自分個人を認識されてしまうような機会は心身への負担が大きくて、一回で縮む寿命を考えるとまた暫くは行けるものではないなぁと再確認したところで私のももクロアジアツアーin台湾は無事完結した。
ザーッと書いてしまったが、推しを追いかけて一度海を越えるのは超楽しい。
ただ一度やってのけてしまうと堰を切ったように遠征の距離感がバグるので気をつけてほしい。日本国内なら少なくとも距離で躊躇わなくなってしまう。
それでも海外ライブ中の興奮につながる確変要素みたいなものに溢れてて最高なんだよな。最初からずっと言ってる。
昨今のアイドル業界のトレンドに乗っかるような書き方は嫌だけど、推しを応援できる時間は確実に有限なので、オタクのみんなには楽しそうと思えることは時間やお金が許す限りやってみてほしい。確実に個人差がでるけど。
その中で今回私がオススメするのが海外遠征(通販番組の言い方)。
推しを追いかけて海、超えてみよう。新しいもの見られるぜ。
ありがとうももクロ。ありがとう台湾。マッサージされた首が痛え。
はじめに
言葉を選びたくない
そう思った。
誰も私のことを知らない場所で、
誰にも気を使わずに、
私の好きなことを書きたい。
このブログはその一心で開設した。
あと、頭が良い人ははてなブログを使っているイメージがあって憧れていた。
私はももいろクローバーZが大好きだ。
どのくらい好きかというと、
安月給の殆どを彼女達のライブやイベントや関連商品とイベントに足を運ぶ交通費宿泊費に使い切り、普段の生活ではパスタばかり食べるくらい、好きだ。
パスタははじめレトルトソースを使っていたが、瓶入りのソースの方が使い勝手がいいことに気付き、最近は専らそれを茹でたパスタにあえて食べる。
パスタじゃなく、ももクロだ。
私はももクロが好きだ。
はじめは休みの予定の合う近所のライブに行く程度だったが、予定を合わせるべきライブの方が多いことに気付き、最近は専らももクロのためだけに休みを取っている。
私の好きなももいろクローバーZは
の4人による
週末ヒロインだ。
今年1月までは有安杏果というメンバーを含めた5人組だったが、
彼女の脱退を経て4人で活動しているのが現在のももクロだ。
2012年からのファンである私は5年間応援した5人のももいろクローバーZのメンバーが欠けるとわかった時はへその緒を切られた時ぶりの大号泣をし、その後1週間の睡眠時間が通常時の3分の1程になったりしたものの、現在は4人のももクロのファン活動に没頭し毎日生き生きと極貧生活を続けている。
そんな私が大好きな推しアイドルと、その用法容量を間違えて狂ってしまった自分の話を書く場所が、ここだ。
狂った奴が狂ったことを言ってると思って優しくしてほしい。叱らないでほしい。仕事をしなくても毎月50万円が口座に入るようにしてほしい。
後生だ。