とっくに狂ってる

ももいろクローバーZを追いかけ、匿名性に寄りかかりながらたまに書く。

アイドルはショービズ(ももクロの新曲が良い)

ももいろクローバーZの新アルバム『祝典』に収録されている『ショービズ』が大変良い。歌詞を中心に、本当に全部良いので、とりあえず一番サビまで一時停止しながら感想を差し込んで残しておく。国語の読解の授業を思い出す。ももクロは音楽で社会で国語で道徳なので教科書に載せていこう。

 

♪〜

はいストップ、イントロが良い。

3秒でチル、5秒でエモ、10秒でスキだろこんなのは(ブログで伝わらない)

 

♪広げたmenu 全部頼んでエンターテイメント残さずに全て味わうhappy life

 

音楽も演技もバラエティもライブも全部を本気で平らげるアイドルビッグイーター、食わず嫌いの対義語集団ことももいろクローバーZのことを言い表していて大変良い。

 

 

♪ドア開ける度に切り替えていく どんな私もお望みのままに魅せる なんて器用なタイプじゃないよ本当は 承知の上でfollow? ついてきてくれたよね

 

器用なタイプじゃないよ本当は、と玉井さんに歌わせるのが憎い。

玉井詩織さんは器用さももちろん魅力なのだけど何より順応力みたいなものがずば抜けている。

オーラを自在に操る百田夏菜子、アイドルキャラの頂点あーりんを使いこなす佐々木彩夏、キテレツ聖母アイドル高城れにの3人と自然体のまま一緒にいることが一番異常なのだけどこれはまた別で話そう。

 

Tiktokあげたらなんか反応ちょうだい 後でって言わないで 時々泣き気味 give me baby

 

まさに高城さんらしい。高城さんインターネットを見てくれるのでオタクの我々は嬉しいし怯えている。

「時々泣き気味 give me baby 」は第二回ももクロ曲繰り返し聴きたい1フレーズグランプリにノミネートですおめでとうございます。

ちなみに第一回のグランプリは

「てかミッション笑門来福です」/マホロバケーション

です。

 

♪メンテナンス欠かせない 髪をなびかせてそれだって楽じゃない でもときめきたいvivaわがままな自分

 

「髪の毛先一本ずつにまで振りをつけて踊ることができる」と言われている(?)佐々木彩夏さんが髪をなびかせるのも楽じゃない、と歌っているのでグッときてしまう。私達は好きなアイドルをいつしか非日常の象徴にし、まるで天女のように扱うが、彼女達彼達は生身の人間なのだ。

トニースタークが自身の知恵と試行錯誤の末に生身の人間でありながらスーパーヒーロー達のリーダーとして世界を救ったのと一緒だ。  

私たちの大天使は佐々木彩夏という1人の実在する女性が基幹になっている。

 

♪ほら何から何まで足から頭まで君の笑顔でできてる

 

ももいろクローバーZというアイドルの実態として最も適切で、そして理想の解だ。

冒頭に歌われていたエンターテインメントの全てを平らげる彼女達のアイドル力の根拠を「君の笑顔」と歌われてしまったら尽きる、ファン冥利に。

 

♪汗と涙まみれたあの日の気持ちが今、今日を支えている

 

ももクロは昔からトップアイドルだったわけではない。最近の彼女達のスター感を見ているとつい忘れてしまいそうになるけど。

美しく健康的な大人の女性アイドル4人組である彼女達の根底には

「顔とかじゃないし歌も上手くないけど部活みたいな全力感がいいんだよ」

などと言われていた10年前の精神が残っている。

 

♪足りない自分 もどかしい気分 それも含め成長の轍 後悔期待 迷いと願い 全部まとめて繋ぐ自分へ

 

彼女達の紆余曲折は全て未来へ繋げていく。過去の波瀾万丈も含めてエンターテインメント、残さずに全て味わい、血肉にしていく。本人達もファンも、そんな楽しみ方ができるアイドルなんだ、ももいろクローバーZは。

成長の轍って言葉がめちゃくちゃ素敵なので説教の時に多用してキモ上司になってしまうかもしれない。

 

新アルバム『祝典』のリリースにはまだ2日あるが、少なくともこのショービズは彼女達ももいろクローバーZに向けての祝辞だ。

アラサーアイドルと呼ばれるようになったトップアイドルのこれまでとこれからに最高の賛辞を(MVの百田夏菜子さんのカメラ目線かっわ〜〜っ)

 

ももいろクローバーZのニューアルバム『祝典』は2022年5月17日発売だ全人類で聴こう。

https://mcz-release.com/sound/shukuten/